鍼灸で改善する症例

肩こり 腰痛はもちろん このような症状も鍼灸で改善できることがあります。まずはご相談ください。

17  腰から腹部にかけての痛み1

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来院のきっかけ:一週間前より風邪症状が持続し 常時咳が出ている状態であったが 前々日に大きなくしゃみをして腰痛が出た。近所で整体をしてもらい 少し落ち着いたが まだ腰から腹部にかけての痛みが残っている。

症状:①座位と立位での後屈 仰臥位での膝曲げで仙骨部から腰椎にかけて響く。

  ②仙骨周辺や肩甲骨周辺のコリ感 および触診で痛み。仙骨中央~腹部中を通ってASIS(前腸骨稜)付近にかけて痛みが放散する感じがする、臀部~大腿裏にかけてもしびれ感も時折あり

  ③伏臥位から起き上がろうと四つん這いになった時に痛む。

  

方針: 腰痛の緩和

経過: 触診すると①背中や肩甲骨付近にも緊張と反応があり まずは上半身を緩めるツボを使用した。右手のツボで 座位での後屈の痛みは無くなった。 仙骨周辺の触診でも痛みは軽減してきた。

②仙骨にも直接鍼したがお腹にかけての痛みに対しての効果は今一つであった。 腕にあるツボを使い消失した。

③施術のためにうつ伏せから起き上がろうと四つん這いになった時に 腰から腹部にかけてと、腰から座骨にかけて響く感じが残っていたため ふくらはぎに鍼をする。痛みは消失した。

結果:一度の施術でほぼ改善

まとめ: 長引く咳で上半身が緊張し柔軟性を失ったため 大きな刺激で腰にきたものと思われます。先に上半身を緩めてから腰部に施術したことで 短時間で症状が消失した例。

     

 

16. 生理不順 PMS  1

220818

 

来院のきっかけ: 現在24歳 就職をきっかけに生理不順となり 生理が半年以上来なくなった。病院でホルモン剤を処方してもらったが副作用が強く中止した。地元の鍼灸院で治療を受けた後は二か月間ほど順調に生理が来た。その後また不規則となり 今年に入りまた半年以上生理が来なくなり当院受診となる。子宮や卵巣には問題はないと言われている。

症状:現時点で半年以上の無月経 基礎体温は一相性で大きくガタガタとしている。

PMSは気持ちの落ち込みまたはイライラ、乳緊 腰の冷え出現する。生理中は下腹部 腰痛。必ず鎮痛剤を使用

方針: 生理を起こすことがメインであるが 辛いPMSも同時に緩和させる。お体を見せてもらって特に気になった猫背、肩こりと腰痛も治していくことを目標とした。

経過:一診 イライラと乳緊左の肩こりがありました。肩こりは筋肉疲労ではなく同姿勢での仕事や猫背などによるものと判断し 背中の鍼と吸角をメインとしました。呼吸がしやすくなったとの自覚が出てきました。姿勢などについてもお話しました。

二診 一週間後来院。 生理はまだ来ていないが、前回の治療後から 夜間は朝までぐっすり眠れるようになっている。今回は右の乳緊と片頭痛の施術も行った。基礎体温表上、排卵は見られた様。

三診 仕事の都合で二週間後に来院。鼠径部(足の付け根)の痛みが出てきましたが、これは生理の前兆とのことで本人は喜んでいました。しかしイライラと気持ちの落ち込みなども出てきているのと 肘 膝裏のアトピーが出て来て痒いとのこと。これらの不快症状に対応するツボを選択して施術しました。この二日後に生理が見られたと喜びのメールをいただきました。

その後 排卵前後と 生理前頃との約二週間毎に来院を約三か月間行った後は 順調に生理が来ています。

結果: 一か月で自力排卵して生理が来た例。今後は生理が30日以上来ない時やPMSがひどい時には来院していただくことでフォローしていくことになりました。

まとめ: 今回は生理を再潮させるのと同時に 姿勢が悪く呼吸も浅くそのため精神的にも落ち込みやすい傾向にあったため、上半身のリラックスするようアプローチした。

足の付け根(鼠径部)の痛み1

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右来院のきっかけ: 右足の付け根の痛みがある。
症状: 特に立った状態で前かがみになると内太腿の付け根付近が鈍く痛む。椅子に座って足を上げると痛いがあぐらをかくように少し膝を外側にすると上げられる。歩くとだんだん足がだるくなる。
方針: 症状の緩和 
経過: 一診 まず足の甲にあるツボとむこうずねにあるツボを使うと 鼠径部の痛みは軽減した。体全体をみると左肩が下がっており肩こりの自覚もあり。骨盤も右が下がっているのでバランスを取るよう、肩甲骨内縁にあるツボ 腰にあるツボ 臀部のツボを使うと歩いた時の足の違和感は消失した。 
結果: 一度の足の施術で ほぼ消失
まとめ: 足の付け根の痛みの原因は 大きく分けて 腰側と足側とにあります。
この方は元々腰椎ヘルニアの既往があり それをかばって体のバランスが崩れて上半身にまで影響を及ぼしているものと判断しました。 バランス崩した状態で歩くと足にも負担がかかりますのでまずは足からツボを使い、そのあと原因である腰にアプローチしていくと体全体が整い、鼠径部の痛みが消失したと推察されます。   
(※症状 治療 効果には個人差があります)

14 服を脱ぐときの肩の痛み

来院のきっかけ: 数日前から肩から腕にかけて痛みを感じるようになった。
症状: 着替えの際に右肩の前の付け根から二の腕にかけての痛みがある
経過: 一診 手にあるツボと肩甲骨間にある背中のツボで軽減したので様子みてもらう
    二診 セーターを脱ぐ動作で肩全体に痛みが出てきた。動かすたびに痛む場所が変わる。足と腰 前回より下方にある背中のツボを使うと軽減した。
 使用したツボ:魚際R  T4(1.5)R T5(2)R  中腰R T8(C)R  腰海R
結果: 計二回の施術で症状消失
まとめ: 一度目は手と背中のツボでいったん軽減しましたが後日痛みは変わらず広範囲になったので一見悪化したかに思えます。
これは一番痛い所は解消されたことで根本原因がよりはっきりしたと考えます。
今回は腰や足のコリで体のバランスを崩していたことで肩全体に負担がかかっていたものでした。
肩周辺だけではなく 足や腰のバランスを取ることで改善した例。
(※症状 治療 効果には個人差があります)

13 コロナ感染から続く喉の痛み 

症状: 50代 女性 職場のクラスターでコロナ陽性になった。 

自宅療養中は激しい喉の痛みで水を飲むのがやっとで声もほとんど出せなかった。痛み止め使っても喉の痛みは一時間ほどしか抑えられないほどであつた。

3-5日ほどで声は出せるようになったものの 嗄声(しわがれ声)で現在も発声はまだ辛い。

発声の際に咳が出るが痰はない。焼けつくような喉の痛みがまだ続いている。

発熱や頭痛などは当初から無い。 食事は痛みのために水や軟らかいものしか取れてないが 空腹感は感じず かえって喉以外の体調は悪くないと感じている。

翌日から隔離解除となり仕事上声をだすことになるので 早く良くなりたいと来院。

方針: 喉にこもる熱を取る 首の緊張を取るのを目標とした。

   来院時 自覚は無いが 手 腕に熱感あり 36℃台の平熱。背中のこわばりもあり。

経過: 一診 元々首を触られるのが極端に苦手で触診できず。手、腕と足首にある喉に関わるツボを約五分間置鍼した。背中にも鍼をした後は体が楽になった感じがするとのこと。

二診 翌日仕事後に来院。痛みはかなり治まり発声も楽になってきたとのこと。鎮痛剤は念のため一回だけ使った。久々の仕事で軽度の疲労感あるため 足と腰のツボを追加しました。

結果: 更に翌日は発声時の咳はなくなり、鎮痛剤は使用せず済んだとのこと。嗄声はまだあるが このまま収まりそうとのことで終了しました。 

まとめ: コロナの症状は人により多種多様です。最近のコロナは初期の肺炎まで起こすほどの重篤な症状でないことが多く、風邪を引いた時にする鍼が効果をあげています。陰性が証明されれば施術をお勧めします。発熱している最中はご自宅で安静にしていてください。

(ただし 前後の来院者様とは時間をおいて換気を徹底しますのでお申込みの際には時間を調整させていただきます。)

12 コロナ感染後の 一時的な味覚障害

症状: 60代 主婦
   二週間前に全身関節痛から始まり、37℃台の発熱 食欲不振 咳 白く水っぽい痰が続いた。
   コロナ陽性の判定を受け 約一週間自宅待機して 陰性判定後~3日目にに来院される。
   この時点では 時折咳が出るものの痰はない。発熱 関節痛は無くなった。
   しかし 陰性判定後五日経っても味が全く感じられず、食事がおいしくなく食欲不振が続いている。
            胃もたれもするので味付けのないお粥のみ摂取していた。
           倦怠感(体のダル重さ)が続いている。体重も-3Kg
 
方針: お体を見せていただくと 全身むくみ 特に頭 首 肩などの上半身にむくみが集中していましたので全身の水の流れを良くするようにしました。
   また 鼻づまりや鼻水などの症状は全くないものの、味覚を感じる器官として鼻は重要なので 
   鼻に関するツボにアプローチしました。
 
経過: 一診 全身のむくみを取るよう足のツボ 豊隆 陰陵泉。
上半身のむくみを取るよう手のツボ 合谷 外関。
頭のむくみを取るよう頭のツボ 前頂 百会 風池。 
鼻にアプローチするよう顔のツボ 印堂 迎香を使用しました。
抜針後に鼻がすーっと通るような感覚があったと話されました。
 
二診 翌日にまた来ていただき同様のツボを使い施術。胃腸のツボである足三里も追加しました。
少し味覚が戻ってきているが 家族に味付けがしょっぱいと言われたとのこと。
 
三診 翌日に来院。かなりよくなってきているが まだ出汁などの繊細な味までは微妙にわからないとのこと。全身のむくみは良くなっている。便が出づらいとのこと。
ツボを減らし 便秘 胃腸 水分代謝のツボだけを使いました。
 
結果: 三日後にもとに戻ったとの連絡をいただきました。便が出た後は体全体のだるさもなくなったとのこと。
 
まとめ: この方の場合は まず鼻の症状と同時に全身の代謝を改善することで早く回復できたと推察される例でした。
感染後の症状で動けなくなり 胃腸の働きも低下 さらに食事もほぼお粥のみであったための栄養不足などの全身状態も良くなかったものと考えられます。
※味覚障害の原因は多岐にわたるので この症例がすべての(コロナ感染後の)味覚障害に効果があるとは言えませんが一例として挙げてみました。また 味覚障害が脳神経からの伝達の問題などがある場合は 病院で診てもらい、お薬などの併用をしていくのが良いかと思います。

11. 左示指の痛み 

症状:  30代 管弦楽団所属

コロナ禍が少し落ち着き コンサートのため弦楽器の練習を再開したところ 左人差し指の痛みが出てきた。弦を抑えても離しても痛いうえ つっかえる感じがする。 特に人差し指を親指側にスライドさせた時に痛む。

施術: 一診 首の根本~肩甲骨までに筋肉の張りがあり 脊柱に反応がある部位に鍼をしました。そうすると指の動きが滑らかになったと本人の自覚がありました。 この後 練習をして今夜はコンサートとのことで 指の疲労も考え 翌日も来てもらうこととしました。

二診 コンサート中は痛みは感じず 無事終えたとのこと。今朝からやはり指を動かすと指の根本と拇指側の側面に痛みがあるのと、腕のツッパリ感が軽度出てきているとのことでさらに手首のツボと肩のツボを追加。痛みが軽減して動きに支障が無くなったとのことでした。

まとめ: コロナで自粛中家事のみでほとんど楽器を触っていなかったところで いきなり始めたので指に負担がかかったものと思われます。指を使うために腕や肩 背中の筋肉もも協力して動かしているため 広範囲で原因を探っていくと 指そのものに鍼を挿さなくても良い結果が得られました。

10.いきなり声が出なくなった

 

症状: 50代後半 

仕事中にトラブルがあった。トラブルは収束したがその後から急に声が出なくなった。

元々当院に関節痛で通院していたので、仕事終わりに急遽当院に来院した。声は頑張れば少し出る。かすれ気味。喉の痛みはない。

触診で喉仏周辺 首の付け根から背中に緊張見られているが自覚は無し

施術: 腕にある喉を緩めるツボ およびストレスを緩和するツボを使った。施術後少し声が出やすくなった。三日後に定期の関節痛の施術でいらしたときに確認すると 翌日にはスムーズに声が出せるようになったと話される。

まとめ: いわゆる「梅核気」で のどや食道付近の狭窄感 異物感、不快感などを訴えるが検査上の異常は見られない症状を言います。 他にも咽喉頭異常感症、ヒステリー球などとも呼称される症状です。

のどに詰まった感じがある 痰が絡んでいる感じがあるか出せない それらを呑み込めない、吐き出せない 、息苦しい感じ のどが締め付けられる、など症状は多岐にわたりますが この方は声が出せないという症状でした。体の緊張を解きほぐすため 喉に関わる手足のツボや背中のツボで 楽になっていただけました。

発症される前の状況をメールでお知らせ頂き その日のうちに施術されたのも 早期に症状が解消されたものと思います

9.足首の痛みと腰痛

腰痛と足首の痛む場所

症状:靴を新調したら右足首に当たる感じがしてその部位が痛くなってきた。足首の症状出る前から腰痛の自覚もあり、足首の痛みが出てきたら腰も反らすのが辛い、腰の張り感がも強くなってきた。

治療:まず足首の痛みを治すのに膝の下のツボに鍼をすると、一気に足首の動きが良くなり痛みも軽減しました。さらに膝裏のツボを追加すると腰もスムーズに動かせるようになった。その後は症状は出ていないとのことでした。

主に使用したツボ: 玉陽R 玉天R

まとめ:もともと腰痛があったうえ 新しい靴が合わずバランスを崩して 足首と腰に痛みを発症したものと思われました。痛む腰と足首ではなくその中間点である膝周囲に施術すると腰と足首の動きを取り戻し 痛みが一気に緩みました。

(※症状 治療 効果には個人差があります)

8.右足の小指側の甲の痛み  

来院時の痛みの場所 赤印

四診目

症状:30代前半

右足の甲の小指側の痛み 

数か月前より、はじめは足裏の中指の付け根付近が痛くなったので親指側と小指側の側面に力を入れてアーチ状にして歩くようにしていた。そうするとここ最近は小指の甲側の痛みが辛くなってきた。

治療:一診: 痛みの訴える部位を触っても痛みはそうでもなく 足を床に着いて挙げる時に痛がる。立ち上がると親指側~土踏まずの間を浮かしている状態。(小指側に体重をかけている)ふくらはぎを見ると反応が見つかったのでそこに二か所鍼をすると足がつけるようになった。痛みは半分ほどに減った自覚がありました。

ニ診:足裏を着いてから上げる時の痛みと、小指と薬指の間の甲側の痛みがまだ残る。今回はふくらはぎの外側のツボを使用すると痛みが半減した感覚があると話される。
三診: 足裏の痛みがよりピンポイントに感じられるようにことで ふくらはぎと相応する背中のツボを使用しました。

四診:痛みは八割がた良くなったとのこと。 まだ小指の根本に痛みが残っていたので膝周囲のツボも加えました。
五診: 長い時間歩いたりすると痛みが出そうな不安な感じはあるが ほぼ症状はないとのことでした。
主に使用したツボ: 下承山R′ 築賓R′ 飛揚R 玉陽R 六丘R
まとめ:元々の痛みの原因は足の中指の付け根であり そこをかばうために足の小指側で体重を支えるようにしたために痛みが出てしまったものと考えました。中指の付け根と親指の付け根を緩めるようにすると足は床につけられるようになったが まだ小指側の痛みは残っており、長期間の痛みのため体重のかけ方のクセが残っていたため 痛みを取りつつ 体のバランスをとるようにしていきました。

足裏の痛みの原因となるものには心当たりはないとおっしゃってましたが 足が疲れると症状がでるということと 元々運動は嫌いでひざ下の筋肉はふにゃふにゃと力がなく足裏に負担がかかったものと考えられました。ストレッチなど日常生活で気を付けていただくことをお話しし、症状がまた出そうならお越しいただくようにして終了しました。

(※症状 治療 効果には個人差があります)

7.産後子宮脱 寝ていても違和感がある。

症状: 40代前半 女性

 8か月前に第二子を産んだ。分娩の際に 子宮もかなり下がって来ていたと医師に言われていた。産後2~3か月後から 膣の入り口に違和感が出てきた。

ここ一か月ほどは膣から 子宮口が触れるので その都度一日に数回は指で押し戻していた。

ビー玉大~ピンポン玉大くらいと 触れる感覚は様々。寝ていても立っていても時々下がってくる。子供を抱っこするときなどが特に多い。尿はスムーズに出る。尿意感じているとき(膀胱にたまっている時に)症状の増強はない。便秘や痔はない。 腰は常時重だるい。

婦人科でペッサリーを処方してもらっていたが 扱いがわずらわしいのと 特に症状の改善も見られないので 鍼でなんとかならないかと来院する。

 

施術:一診:計測してみると 骨盤のゆるみが大きかったので、トコちゃんベルト(レンタル) で支持してもらうようにしました。おうちでできる骨盤底筋群の運動のお話と 子供を抱き上げる際の姿勢についても お話しました。

二診: 腰の重だるさを感じることは少なくなったとのこと。子宮が降りてくる感じはまだあるとのことで、腹部と腰と足に鍼をしました。

三診: 鍼をした後からは 夕方位に下がる感覚があるだけで 下がってくる回数は減ってきたとのこと。ベルトが汗で蒸れるとのことで、さらしで代用してもらうことにしました。

四診~六診:少し間隔を空けて来ていただきました。ここ一週間ほどは ほとんど子宮が下がった感じなくなったとのことで 施術を終了しました。

まとめ: 分娩時は赤ちゃんの頭が骨盤底筋群に圧力をかけて出てきます。さらには一部断裂させてしまうことも。また 子宮を支える靭帯も伸び切ってしまうこともあります。そのためしばらくは安静にして回復を促すのですが ご本人は 産後上の子もいて 手伝いもなかったことから 割とすぐ家事などもしていたそうです。

この方は分娩の経過のお話を参考にしたのと 骨盤のゆるみ、さらには二人のお子様の育児にかかる負担を考慮して、骨盤の支持から始めました。せっかく鍼をしても、骨盤が緩むとすぐ戻るからです。後は自分で適度な運動を継続して骨盤を引き締める筋肉を鍛えてもらうと、さらしも不要となってきます。

(※症状 治療 効果には個人差があります)

6,子宮脱 排尿時に子宮が降りてきて尿が出ない

画像をクリックすると病気の外部リンクに飛びます

症状: 60代 主婦

二年前から時々子宮が下がってくる感じがあったが放置していた。一か月前から毎回排尿の際にピンポン玉のものが膣から触れる。 これが尿道を圧迫してしまうので毎回指で押し戻してから排尿していた。医師からは子宮脱なので手術が必要と言われた。

以前当院に通っていた知人から当院を紹介され来院。 

施術: 一診: 子宮や膀胱を支える骨盤底筋群を刺激する足のツボを使いました。 いろいろと悩んで眠れないことが多いとのことで 全身の緊張を取って良く眠れるように施術しました。骨盤のゆるみを確認すると 支える筋肉が衰えていたので 運動の仕方をお話しました。 

二診: 自宅に帰ってから 排尿時の子宮下垂感はぴたっと無くなったとのこと。検査では 今すぐ手術をしなくても良いことになりました。 念のためにと「リング」を処方されましたが 今のところ一度試しただけで使っていないとのことでした。 鍼は前回と同様に行い、日常生活で行う腹筋の運動もお話しました。 その後 メールで確認すると症状はなくなっていました。

週二回 二回の施術

まとめ: 子宮下垂は子宮が膣内まで下がっているもの、 子宮脱は膣外まで出ているものを指します。どちらも会陰付近に違和感が出ます。同時に尿道も下がっていることもありますので その際は少し回復に時間がかかることがあります。この方は常時下がっているわけではなく、排尿時だけの症状でしたので まだ自然回復の余地はありました。

お体をみせていただきますと、疲れたり、疲れが取れなかったりすると症状が出てくるタイプ(虚証) と判断しましたので同時にそちらの症状に対しても施術しましたことで 回復も早かったものと思われます。

 

骨盤計測をしてみますとやや骨盤が緩いタイプではありました。鍼と運動だけで回復が難しい場合は骨盤ベルトやさらしの使用も検討するところですが、かなり頑張って運動をしてくださっていたのも効を奏して手術も回避できました。

(※効果には個人差があります)

5.スキーをした後のふくらはぎの痛み 

赤 症状ある部位

症状: 20代 主婦

先週末にスキーをした後から 両ふくらはぎが痛む。特にスキーをしている姿勢(膝を曲げて前傾姿勢)になると痛い

施術  ふくらはぎが張っていましたが 腰を触れるととても痛がる部分が二か所ありました。腰と手にあるツボを挿してから動いてもらうと即座に痛みが消失した。

一回の施術で終了。

まとめ スキーは全身運動で もちろん膝およびふくらはぎも使うが、前傾姿勢をするため体を支える腰の筋肉が一番疲労していました。そこの反応部に鍼を挿すと緊張が取れて痛みがなくなりました

4.円形脱毛症

赤丸 円形脱毛症部位

症状:他症状で当院に来院。こめかみに100円玉大の円形脱毛症があり、髪の毛で隠せる位置ではある。仕事はしているが 特にストレスとは感じてはいない(つもり)。無毛部分の皮膚はやや陥凹しており毛穴も無い状態で周囲は細い産毛状。気づいたのは先週であるが、以前にも発症したことがあり 場所は毎回違うが今回で三回目であり いつもはもう少し脱毛部分が大きくなってからか、早くて三か月から半年かかって自然治癒しているので あまり気にしないようにはしている。皮膚科には未受診。
施術:円形状の外側から円の中心に向かい三か所~四か所囲刺(針を囲むように刺したまま置いておく)状態から 棒灸を近づけて温める治療をしました。

他にもストレスにかかわっているツボを使い 首や肩こりに関する治療も併用しました。

週一で通ってもらい 四回で(約一カ月)無毛箇所に毛穴が見えて太めの毛も生えてきたので治療を終了しました。
まとめ:円形脱毛症※斑禿(はんとく)は(体のエネルギーである)血が巡らないことが原因とされていてストレスで発症する場合が多く 更に体質が実証(体力や血が充実している)か 虚証(体力や血が足りない パワー不足)か でもツボの選択が変わっています。この方は実証タイプで 本人の自覚を伴わない肩や背中のコリもあり 血の滞りを改善するよう治療したところ、いつもより早く治癒したと喜んでいただけました。(※症状 治療 効果には個人差があります)

3.PMS 皮膚の過敏 

皮膚が過敏になっている部位

症状: 妊活治療中。毎回生理前になってくると 皮膚が過敏になり あちこちにヒリヒリとした痒みだったり しびれ感が出てくる。今回は右太もも内側を触ると 皮膚にしびれるような 違和感を感じる。

施術: 太ももに関連する背中を探ると 反応があるのでそこに鍼をしました。 そうすると太ももの違和感はかなり軽減したのですが 今度は 足の甲付近に違和感が移動した感じになりました。 腰を触ると痛がるツボがあり そこに鍼をすると軽減しました。 その他の施術も終えて帰る頃には しびれは気にならなくなったとのこと。 その後生理前には必ず来院してもらい 太もも以外でもヒリヒリが出ることもありましたが 三回ほどの施術で訴えはなくなりました。

まとめ: PMSで皮膚の知覚過敏を訴える症例。これらは過敏になっている大腿部ではなく 原因は背骨の近くにあり そこに鍼をして速やかに改善しました。 本人はしびれが移動したように感じてましたが まず一番違和感を感じていたところが緩和したことで 二番目にしびれ感を感じていたところがクローズアップされただけと思われます。 

なぜ知覚過敏がでるかは不明です。 生理周期に合わせて出るのでホルモンが原因とも考えられてもいますが、はっきりとはわかりません。それでも鍼で症状は改善が可能であることを実証した例。

2 肋間神経痛 咳喘息 

症状 

・ここ数か月 季節柄咳喘息が悪化して 咳をすると左腋下付近の痛みが出てきて、だんだんと強くなってきた。

・病院受診してレントゲンをとったが、肋骨には異常がないとのこと。

・喘息の吸入剤と、痛みのため鎮痛剤を使用している。 

施術:一診:咳を抑えるため腕にあるツボを取りました。

脇の痛みは第五 第六肋骨部位だったので 相当する背中のツボを使いました。

二診~四診:咳は落ち着いてきた、それに伴い痛みも軽減してきた、痛む部位もごく限られた範囲になったとのこと。同様の施術を行いました。

五診:脇の痛みは無くなったり 咳もたまに出るだけとの報告を受けました。

まとめ:咳を頻繁にすることで 肋骨間の筋肉疲労で痛みを発症したものと思われる症例です。原因である咳が落ち着いたこと、骨折ではなかったのと、週に2-3回と頻繁に来ていただけたことも早く良くなる結果となりました。
(※症状 治療 効果には個人差があります)

1  腰痛 腰の前屈で痛む 

来院時の可動域

施術後の可動域

症状:

仕事で前かがみになって重い物をテーブルまで持ち上げる動作をしている。

・数日前から前屈すると腰が痛む。腰は10°くらい曲げたところで痛む。腰は反らしずらいが痛みはない。
治療:膝の裏が非常に張っており、そこに鍼をすると45°まで腰も曲げられるようになりました。さらにその姿勢から左右に上半身を捻ると腰に痛みが出るので 背中の反応が出ているところに鍼をして動きを確認すると、背中も丸めて前屈みができ、腰も反らせるようになり、前かがみの左右ひねりでも痛みはほとんどなくなりました。次回来院時に確認したところ、腰はとても調子よくなったと話される

まとめ:荷物を持ち上げるときに左斜め下から正中へ少しねじりを加え荷物をあげる動作をしていた際に 右脚を軸にし上半身の力で持ち上げていたため特に右背中に荷重が加わったもの思われる。痛むのは腰であるが 原因である右脚と右の背中であるためそこを緩めると症状が短時間で改善した例。

(※症状 施術 効果には個人差があります)